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人事:BNYがナスダックのCROを企業リスク担当に任命、ホーンウェグ氏がスタンダードチャータード銀行のCIB部門を単独で統括、その他

業界全体における最新の人事状況

BNY logo on a mobile phone, above a background of abstract financial chart data
Credit: Alamy/Piotr Swat

BNYは新たな企業リスク責任者を任命いたしました。ナスダックの最高リスク責任者(CRO)を務めておりましたキャサリン・アドーナ=ペーニャ氏が、9月より新職に就かれたことを、BNYの広報担当者が確認いたしました。

アドーナ=ペーニャ氏は、BNYのCROであるラジャシュリー・ダッタ氏に直接報告します。ダッタ氏は2024年12月にゴールドマン・サックスからBNYに加入し、直近では金融リスク責任者を務めておりましたが、4月に現在の役職に就任いたしました。

この人事により、世界最大級の取引所・清算機関運営会社であるナスダックは常勤のCRO不在状態となりました。後任が確定するまでの間、アドーナ=ペーニャ氏の職務はナスダックのリスク管理チーム他のメンバーが代行していると承知しております。同氏はナスダック・クリアリングABの取締役も務めておりました。

LinkedInプロフィールによれば、アドナ=ペーニャ氏は2023年にナスダック入社前、ゴールドマン・サックスに18年間在籍。同米系銀行ではテクノロジー部門監査責任者を経て、コンシューマー・投資管理部門のテクノロジー分野における最高執行責任者(COO)兼最高リスク責任者(CRO)を歴任。直近ではエンジニアリング部門の最高デジタル変革責任者(CDTO)を務めておりました。

Risk.netではこのほど、銀行の企業リスク管理部門を対象とした初のベンチマーク調査を実施しました。調査結果はこちらからご覧いただけます。


JPモルガンはコナー・ヒラリー氏マシュー・ウィルツ氏を欧州・中東・アフリカ地域の共同最高経営責任者(CEO)に昇格させました。

両氏は、JPモルガン・アセット&ウェルス・マネジメントのCEOであるメアリー・エルドーズ氏、ならびにJPモルガンの商業・投資銀行部門の共同CEOであるダグ・ペトノ氏およびトロイ・ローボー氏に報告する立場となります。同時に、グローバルバンキング部門およびセールス部門における既存の職務も引き続き担います。また、商業・投資銀行部門の経営陣にも加わることになります。

ヒラリー氏とウィルツ氏は2024年5月より同地域の副CEOを務め、顧客基盤の強化に注力するとともに、各国の上級責任者と緊密に連携してまいりました。

両氏は、2024年2月にEMEA地域CEO兼グローバルバンキング共同責任者に任命され、その後後者の職務でニューヨークに異動したフィリッポ・ゴリ氏の後任となります。

エイドリアン・ロー
エイドリアン・ロー

一方、JPモルガン・チェースはクランティ・ゲード氏をグローバル・マクロおよび米国クロスアセット戦略的インデックス構築部門の責任者に任命しました。

ガデ氏は、株式ストラクチャリングのグローバル責任者であり、グローバル戦略的インデックスの共同責任者であるアルノー・ジョベール氏に報告し、同氏の経営陣に加わります。

ガデ氏はバンク・オブ・アメリカに17年間在籍し、直近では商品・外国為替定量的投資戦略(QIS)ストラクチャリング部門の責任者を務めておりました。

また、JPモルガン・プライベートバンクは、シンガポールにおいて、ゴールドマン・サックスの元マネージング・ディレクターであるエイドリアン・ロー氏を招聘しました。

ロー氏は、東南アジア地域における投資・アドバイザリー部門のマーケット責任者およびシンガポール・ソリューションズ責任者として、プライベートバンクに加わります。

同氏は、同地域における投資およびアドバイザリー・プラットフォームの成長を主導します。直属の上司は、アジア投資・エンゲージメント責任者のユリシーズ・ラウ氏となります。現地での報告先は、JPモルガン・プライベート・バンクのシンガポールおよび東南アジア責任者であるポール・トンプソン氏となります。


ロベルト・ホーンウェグ氏スタンダードチャータード銀行のコーポレート・インベストメントバンキング(CIB)部門の最高経営責任者(CEO)に任命されました

ホーンウェグ氏は、これまでサニル・カウシャル氏と共同でCIB部門を統括してまいりましたが、カウシャル氏が27年間勤務した同銀行を来年3月末に退職されることに伴い、単独で同職の責任を担うこととなりました。

ホーーンウェグ氏は、米州、欧州、アフリカ、中東におけるグループの市場監督を継続します。カウシャル氏が担当していたASEANおよび南アジア市場の監督業務は、ジュディ・シュウ氏が、ウェルス・リテールバンキング部門の最高経営責任者(CEO)としての職務および同銀行のグレーターチャイナ・北アジア市場監督業務に加え、引き継ぎます。シュウ氏とホーーンウェグ氏の両名は、グループ経営陣の一員です。

ホーーンウェグ氏は2017年にスタンダードチャータード銀行に入行し、グローバル金融市場部門責任者を務めました。それ以前は、ブレヴァン・ハワード、 UBS、モルガン・スタンレーなどの企業で上級職を歴任しています。


ファヒム・ラーマン
ファヒム・ラーマン

みずほ銀行はファヒム・ラーマン氏を欧州・中東・アフリカEMEA)地域デリバティブリスクソリューション責任者として採用いたしました。ラーマン氏はUBSより移籍し、同社ではEMEA地域法人向け固定収入ソリューション責任者を務めておりました。以前はクレディ・スイスでも同様のリーダーシップ職を歴任しております。

ラーマン氏はEMEA市場部門責任者であるアシフ・ゴダル氏に直接報告し、みずほのデリバティブ、リスクアドバイザリー、外国為替サービス(EMEA法人・投資銀行部門の戦略的成長の柱の一つ)のさらなる発展に引き続き取り組んでまいります。


シティグループはソフィー・ランドリー氏をドイツ・オーストリア市場部門責任者に任命いたしました。フランクフルトを拠点とし、市場商品部門のパートナーや、ウェルス・バンキング・サービス事業部門と連携して業務にあたります。

ランドリー氏は欧州投資銀行(EIB)から移籍し、同銀行ではポートフォリオ・資産負債管理責任者を務めておりました。それ以前は、ナットウェスト銀行にてドイツ・オーストリア・スイス地域の金融機関向けオリジネーション・ソリューション責任者を担当しておりました。

エイドリアン・ロー
エイドリアン・ロー

また、米国系銀行は、モルガン・スタンレーからジェイソン・ウッズ氏を欧州・中東・アフリカ地域における先物執行責任者として迎えました。

ウッズ氏は、現物取引執行責任者であるサム・ベイグ氏に報告し、同地域におけるハイタッチおよびロータッチのマルチアセット先物取引を担当します。

一方、シティ・インディアは、スリニ・カンナン氏を商業銀行部門におけるデジタル、テクノロジー、コミュニケーション、ビジネス・プロフェッショナルサービス、および産業部門の責任者に任命いたしました。同氏は2002年から6年間シティに在籍しておりました。本任命は12月上旬に発効いたします。

カンナン氏はJPモルガンから移籍し、同社では17年間勤務、直近ではインドにおけるイノベーション経済部門責任者を務めておりました。


RBCキャピタルマーケッツは、ストラクチャード・インフレーションおよびクロス通貨ベーシス取引部門の責任者にカラム・メイトランド氏を任命いたしました。同氏は引き続きロンドンを拠点とされます。

メイトランド氏は2022年にRBCの欧州インフレ事業部門に入社しました。新役職では、クロス通貨ベーシス事業の拡大と、特注ソリューションや複雑・高次元のインフレリスク管理を含む構造化インフレ商品の拡充に注力します。

今回の昇進は、 イアン・ヘイル氏が欧州インフレ取引部門責任者に任命されたことに続くものです。ヘイル氏とメイトランド氏の両名は、欧州フローレート取引部門責任者であるエド・ラッセル氏に報告します。


UBSJPモルガンからダニエレ・マガッツェーニ氏を最高人工知能責任者(Chief Artificial Intelligence Officer)として迎え、新設されたAI部門を統括させることにしました。

新役職においてマガッツェーニ氏は、組織全体でのAI活用ツールの拡充、一貫した基準の確保、UBSの技術基盤強化を担当します。また、ビジネス能力の再構築、顧客体験の向上、従業員の生産性向上を目的とした、銀行のグローバルAI戦略を主導します。

マガッツェーニ氏は2026年1月より新職に就き、グループ最高業務・技術責任者であるマイク・ダーガン氏に報告します。引き続きロンドンを拠点とします。

マガッツェーニ氏はJPモルガンからUBSに移籍します。同社では欧州・中東・アフリカ地域(EMEA)および商業・投資銀行部門の最高分析責任者として、市場部門、グローバルバンキング部門、決済部門、証券サービス部門を横断するグローバルな分析戦略を統括しておりました。


Can Poge氏は、シタデルからアブダビ投資庁ADIA)に固定収入トレーダーとして加入いたしました。

ポージェ氏はシタデルにて5年間、マクロ・リバランスヘッジファンド、政府系ファンド(SWF)/資産運用会社、銀行財務部門向けにG10市場における機関投資家向けカバレッジ業務に従事しておりました。

10月より新職に就き、ロンドンからアブダビへ転居されました。


トレードウェブは、アジア地域責任者にリッチ・チュン氏を任命いたしました。香港を拠点とするチュン氏は、アジア太平洋地域におけるトレードウェブの事業運営、顧客エンゲージメント活動、戦略的成長イニシアチブを統括いたします。

グローバルマーケット部門の共同責任者であるエンリコ・ブルーニ氏およびトロイ・ディクソン氏に報告し、地域およびグローバルの製品・営業チームと緊密に連携しながら、アジア全域におけるトレードウェブの事業拡大を推進します。

チュン氏は直近まで、HPSインベストメント・パートナーズにてマネージング・ディレクター兼ポートフォリオ・マネージャーを務めておりました。それ以前は、クラレン・ロード・アセットにてポートフォリオ・マネージャーを務めておりました。キャリアの初期には、シティグループにて14年間、アジアのクレジット取引責任者を含む様々なトレーディング職を歴任しました。


連邦預金保険公社(FDIC)は、 ライアン・ビリングスリー氏をリスク管理監督部門のディレクターに、マシュー・リード氏を法務顧問に任命しました。

新役職において、ビリングスリー氏は同庁が管轄する保険付商業銀行および貯蓄金融機関の健全性検査・監督業務を統括します。2025年3月よりリスク管理監督部門の代理部長を務めており、前職では資本市場・会計政策部門の副部長として、資本市場・会計規制、リスク監視、検査支援業務のリーダーシップを担っておりました。

リード氏は2025年1月より法務担当役員代理を務めておりました。以前は法務部門の新興技術・マネーロンダリング対策・サイバー詐欺対策政策グループで幹部を務めておりました。


オルタナティブ投資管理協会AIMA)は、統治機関であるAIMA評議会の新議長にジョン・メイ氏を任命いたしました。メイ氏はマーシャル・ウェイスにおいて、法務顧問兼法務・コンプライアンス部門グローバル責任者を務めております。

メイ氏は、2020年から議長を務め、現在はAIMA理事会を退任したマグネター社のカール・ワクター法務部長の後任となります。


国際資本市場協会(ICMA)は、 アニタ・カルッピ氏をロンドン拠点の市場慣行・規制政策(MPRP)チームの上級ディレクターに任命しました。

ICMA理事会は、ドイツ銀行の政府・公共政策責任者であるスティーブン・フィッシャー氏を、3年間の任期でICMAの副議長に選出いたしました。

また、UBSの投資・執行責任者であるガレス・アレン氏を、2026年まで任期のあるICMA副議長に選出しました。

トム・オズボーン、ジン・イェによる追加報道

編集担当:ルイーズ・マーシャル

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