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クオンツキャスト マスターズ・シリーズ:ダン・ステファニカ氏とジム・ガセラ氏

バルーク・カレッジの指導者たちが、トップランクのクオンツ・ファイナンス修士課程をどのように運営しているかについて

Dan Stefanica and Jim Gatheral

本シリーズは、Risk.netの 「Tomorrow’s Quants」プロジェクト の中核をなす「Quantcast Master’s Series」の初回となります。今回は、ニューヨーク市立大学バルーク校の金融工学修士課程ディレクターであるダン・ステファニカ氏、ならびに同校のボラティリティ・モデリング担当学長特別教授であるジム・ガセラル氏をお迎えしております。

過去2年間、同プログラムはRisk.netの 「クオンツファイナンス修士課程ガイド」で首位を維持しており、教員陣の質の高さ、卒業生の平均給与の高さ、完璧な就職率など、様々な指標で他を圧倒しています。

20年以上にわたり同プログラムを統括してきたステファニカ氏は、2022年に新たな入学審査プロセスを導入したと説明しています。同氏はこれを「クオンツ背景評価」と呼び、数学、統計学、金融学の知識を一挙に試験する仕組みとなっています。

 

クオンツファイナンス修士課程ガイド』の近刊で報告されている通り、バルーク校は過去3年間、年間平均400件以上の志願を受け付けています。 合格者は志願者の6%未満です。この高い選抜率を維持するため、同校はGRE(大学院入学試験)とGMAT(経営大学院入学試験)の使用を中止しました。ステファニカ氏によれば、上位層の学生にとってこれらの試験は志願者をランク付けするのに十分な精度を持たず、全員が最高得点で通過してしまうためです。

ステファニカ教授とガテラール教授はポッドキャスト内で大規模言語モデル(LLM)の活用にも言及し、学生がコーディングに活用することを推奨していると説明しています。ステファニカ教授が述べるように、現代においてコーディングを一から学ぶ必要は誰にもありません。

「当校の学生は、将来どのような職業に就くにせよ、かなりの時間をコーディングに費やすことになります」とガテラール氏は補足します。「当校ではコーディングそのものを教えるわけではありませんが、課す課題の全てにコーディングが関わっています」

ステファニカ氏は次のように述べています。「LLM(大規模言語モデル)の普及により、現在起こっていることは、誰もがより効率的にコーディングを行うようになったことです... すべてのクオンツがより優れたコーダーへと進化しています」 したがって、金融機関が必要としているのは、LLMが生成したコードの出力をデバッグし理解できる、高水準のシニアクオンツです。その反面、クオンツ開発者の需要は減少傾向にあるようです。ステファニカ氏が指摘するところでは、この傾向は早くも2023年に始まっていたとのことです。

ステファニカ氏が指摘するもう一つの傾向は、米国留学ビザ取得に要する時間と障壁の増加です。これによりバルーク大学は出願締切を前倒しし、留学生に余裕を持たせる必要に迫られています。

ガテラール氏は長年にわたり、同校の看板教授として活躍されてきました。この立場は彼の野心にぴったりと合致するもので、「商業的制約のない」ボラティリティ・モデリング研究と教育への情熱を両立させています。ガテラール氏はラフ・ボラティリティ・モデリングの先駆者の一人であり、これは過去20年間で最も重要な革新の一つです。

本ポッドキャストでは、ガテラール教授がご自身の経験、最新の研究プロジェクトの成果、そしてキャリアを通じて新たなプロジェクトに着手する原動力となってきたものについて語られます。その経験をもとに、将来を志す若手クオンツ候補者たちへ助言を授けています。教授は、彼らのキャリアは努力だけでなく、成長期に支援してくれる人々にも大きく依存すると述べています。

インタビューの全文をお聞きになりたい方は、上記プレイヤーでご視聴いただくか、ダウンロードしてください。 Quantcastシリーズの 今後のポッドキャスト はRisk.netにアップロードされます。 全トラックにアクセスするには こちらの メインページをご利用 いただくか、 SpotifyAmazon Music 、 iTunesストアで視聴・購読いただけます。

 

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